手術イメージ

手術が必要なまでの子宮内膜症が分かるまで

生理不順・チョコレート嚢胞(子宮内膜症の一種)を経て自然妊娠・出産して数年。
仕事も忙しく、かなりストレスフルな毎日を過ごしていましたが、ある時、生理に異変を感じました。これまでと出血の量があまりにも違うこと、血の塊みたいなものがこれまで以上に多く出てくることから、慌ててかかりつけの婦人科へ。
診察の結果は、子宮内膜症で卵巣が2年間で2cm→5cmに腫れ上がっていること、そしてMRI検査を受けてくるように、とのことでした。

MRI検査から投薬治療を経て、手術まで

MRI検査やその他の検査の結果、癌ではありませんでしたが、まずは投薬治療(ジエノゲストという子宮内膜症の治療薬)で、生理を止めることで、卵巣の腫れが引くことを願い、半年くらい服用しました。
しかし、生理がないので生理痛は無くなったものの、逆に更年期症状のような、ほてり・のぼせといった症状が出ることが多く体がとても辛いこと、また、半年の服用でも腫れは変わらなかったことから、投薬治療をやめ、手術をすることに決めました。

手術の準備

手術する病院に、以前のMRI検査の結果・紹介状を持っていき、まず初診。状態の確認と手術日程が決定。
子宮内膜症の状態から、腹腔鏡手術で卵巣と卵管(付属器)切除の予定だけれども、癒着が酷かったりしたら、腫れていない方も含めて子宮全摘出の可能性もありその場合は開腹手術になる可能性もあり、やってみないと分からない状態とのこと。
入院についての説明やパンフレットなどの書類も渡され、用意するもの・不要なものもわかりやすかったのも良かったです。

前日の入院から手術まで

手術前日の午後に入院。夕飯までやることがないので、ゆっくりと時間を過ごしました。入院中全般に言えることですが、スマホがあって本当に良かったです。コロナ禍で面会は一切NGのため、入院中でもLINEで色々と報告ができました。
当日朝は、食事なしで、経口補水液だけ決まった時間までOKだったので、飲みながら順番が来るのを待機。歩いて手術室へ行き、手術台にも自分で登りました。「これから麻酔入れますね」と言われ、いつの間にか意識がなくなっていました。

手術から退院まで

目が覚めたら、もう病室。時計を見ると、手術の時間は3時間くらいだったようです。
当日夜は、痛みとの戦いでした。痛くて息が苦しくてしょうがなく、ナースコールで蚊の鳴くような声で「痛くて苦しいです」と看護婦さんに伝えたところ、痛み止めの点滴を入れてくださり、少し落ち着いてきました。

手術の翌朝は、普通に目が覚め、問題がなければ明後日退院と伝えられました。
食事(ご飯はお粥)も取れるようになり、点滴も日中にははずれ、痛みは相変わらず続いていたので、痛み止めを1日3回飲んでなんとか凌ぎました。

手術2日後、ご飯は通常食になり、主治医の先生から手術についての説明がありました。
予定していた部分の切除が腹腔鏡手術で滞りなくでき、腫れていた卵巣とそちら側の卵管のみ切除で、このままいけば明日退院、となりました。無事に終わっていたとわかり本当に安心しました。

手術3日後、退院許可が出ました。
当初想定されていた最短の4泊5日で退院ができ、自宅に戻り家族の顔を見たときは、なんとも言えない安心感がありました。

退院後

退院した日(手術3日後)、その翌日(手術3日後)は痛み止めを飲んでいましたが、その後は痛み止めを飲まずに過ごせるようになっていました。無理をしないで徐々に元の生活に戻していきました。
腹腔鏡手術のため、お腹周りの違和感がずっと残っていました。特に、おへそ周りの違和感がひどく、ゆるっとした服を着ながら、あまり無理をしないで1ヶ月を過ごしました。
傷口は、思っていたよりもあっさりとキレイになっていきました。

手術1ヶ月後の経過・診察

1ヶ月後の診察で、病理検査(細胞診)の結果が出ました。悪性ではなかったということで一安心でした。1ヶ月の間に生理も再開していましたが特に問題はなく、傷口はキレイなので手術的には問題がないので、後はこれまで通っていた病院の方にかかるように、これにて終了ということでした。
おへその傷口やお腹周りがとても気になることを伝えましたが、特に炎症は見られないことから、そのうち落ち着くだろうという診断でした。

通院終了に伴い、保険の書類を書いていただくお願いをして、こちらは数日かかるということで、後日受付に取りに行き、それからこの病院には行っていません。

手術して半年経った経過

手術後、約半年経った頃には、だいぶお腹周りの違和感も減ってきたように思います。
半年が経過し、ちょっと生理周期が手術前より短くなってきたこともあり、以前通っていた、かかりつけの婦人科へ。
診察や血液検査や子宮頸がんの検査の結果、特に異常はなく、生理周期が短くなってくるのは、閉経に向けて起こってくる普通のことで、次は1年後でも大丈夫とのことで、ほっと安心しました。

手術して10ヶ月経った経過

生理周期はだんだんと短くなっているように思います。また、量も以前に比べると減ってきたような…
そして、体温調節が難しい時があったり、ほてり・のぼせのように感じることもあります。
手の指の関節が時々痛むようになってきましたので、色々調べてみると、女性ホルモンの減少が原因と考えられるという内容があり、最近の更年期的な症状はまさしくそういうこと(女性ホルモンの減少=更年期スタート)だったのか、と思い、女性ホルモンにプラスになりそうなサプリ、エクエルを見つけ、飲み始めました。