目が覚めるとそこは病室、術後の痛みのスタート
麻酔から目が覚めると手術室ではなく、もう病室に運ばれてベッドに寝ていました。(正確には、手術室を出るときにベッドに寝かされて病室に戻ってきたようです)
時計を見ると、手術の時間は3時間くらいだったようですが…目が覚めた時には、まだ麻酔が残っていて、頭がぼーっとしていました。
少しずつ意識が出てくると、自分の状態が気になりました。
酸素マスクをつけられた状態で、足には手術後の血栓予防のため、フットポンプがつけられ、お小水のための管ががつけられていました。この酸素マスク以外の2点は説明がなかったように思ったので気がついた時は驚きましたが、普通の状態ならとても気になるところですが、手術の痛みのためか麻酔がまだ残っているのか、イマイチ何が何だかよく分からない朦朧とした状態だったので、正直気にならなかったです。(お小水の方は感覚がなかったため、絶対に出ていないと思ってました。笑)
しばらくすると、酸素マスクが外れました。そして、水分の許可が出ました。
喉が渇いても、痛みのため起き上がるのはとてもきつかったです。体を起こし、リモコンでベッドを起こして…ということがきつい状態でした。
ここで便利だったのが、入院パンフレットにもあった、ペットボトルストローでした。枕横に置いて、喉が渇いたら飲む、といったことが起き上がらずにできるのは楽でとても助かりました。
当日夜は、痛みとの戦いでした。痛くて息が苦しくてしょうがなく、ナースコールで蚊の鳴くような声で「痛くて苦しいです…」と看護婦さんに伝えたところ、痛み止めの点滴を入れてくださり、少し落ち着いてきました。
(コロナ禍のため、家族には主治医の先生が電話で、手術直後に無事に終わったことや詳細も連絡してくださっていました。ベッドから、家族にLINEでメッセージを送れたので、自分自身も一安心でした。)
手術の翌日、食事再開
手術の翌朝は、普通に目が覚めました。検温や血圧測定などがあり、傷口の確認もありました。
その後、フットポンプも外れ、お小水の管も外れ、トイレにも自力で行けるようになり(この時はまだ個室)、体を看護婦さんが拭いてくれ、手術着から部屋着に着替えました。合わせて、ちゃんとガス(おなら)が出たかの確認もありました。
食事の許可も出て、食事も再開しました(ご飯はお粥)。体力回復のとはいえ、お粥にハンバーグという不思議な取り合わせの食事の時もありましたが、頑張ってありがたく頂きました。(ここから、ふりかけ大活躍しました。)
また、麻酔科の先生が来て、喉の痛みがないかの確認がありました。
事前の説明もあり、承諾書みたいなものにもサインをしたのですが、手術の時に管を入れている(気管挿管)ので、その影響で喉に痛みが出ていないかということでしたが、1回目の食事では飲み込む時に違和感はあったものの、最初だけでそこからは問題がなかったので、お伝えしました。
点滴も日中にははずれ、痛みは相変わらず続いていたので、痛み止めを1日3回飲んでなんとか凌ぎましたが、問題がなければ明後日退院だという事も言われ、1日中寝ている状態で本当に大丈夫なのかな、と思いながら過ごしていました。
手術2日後、手術の説明
朝からご飯は通常食になり、別室に呼ばれ、主治医の先生から手術についての説明がありました。
そこで、
・癒着がそんなにひどくなかったので、開腹手術ではなく腹腔鏡手術だったこと
・腫れの酷い片方の卵巣と卵管の切除で、両方は取らなくて済み、子宮も取らなくて済んだこと
(状態によっては両方の卵巣と卵管、もしかすると、子宮丸ごとかも、と言われていました)
・切除部分は病理検査に出していて、結果は次回の診察(よっぽど酷いようであれば電話連絡ありとのこと)
・問題がなければ明日退院
・今日からシャワーはOKなこと
と伝えられました。ここで、無事に終わっていたと分かり、本当に安心しました。
後は、傷口(お臍と腹部に3ヶ所)に貼ってあるテープも取れたら取れたままでOKなこと、特別気をつけることはなく、入浴は2週間後からOKと思っていたよりも制約がないことに驚きました。
明日には帰れる事が嬉しく、早速、ナースステーションでシャワーの予約をし、帰ってからの洗濯を考え病棟内のコインランドリーで洗濯をし、シャワーを浴びると、さすがに術後の体にはキツかったようで疲れてしまい、早々に寝ました。
痛みは相変わらず続いていたので、痛み止めは1日3回飲んでいました。
手術3日後、退院
早朝、退院許可が出ました。(6時頃だったように思います。)
痛み止めが処方された以外は、特に投薬も何もなく、1ヶ月後の予約をとり入院費用の支払いを済ませ、退院となりました。(傷口や痛みなど気になる事があれば電話して良いとの事でした)
当初想定されていた最短の4泊5日で退院ができ、自宅に戻り家族の顔を見たときは、なんとも言えない安心感がありました。